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投資の基本は株式と債券である、と今まで述べてきました。その上でこのサイトでいろいろ記事を書いてきていますが、よくよく考えたらあまり債券のことに触れていないことに気づきましたので、今回は少し債券について記事にしてみたいと思います。(私の理解不足もあるかもしれません。その辺はご容赦を・・・)
株式は株式会社に出資して、その会社が儲かると見返りとして出資に応じた配当金がもらえるというのが基本です(インカムゲイン)。そして会社が成長することにより市場価値が上がり、株価も上昇する。そうすると株式を売却することにより利益があられます(キャピタルゲイン)。
あくまで出資ですので会社が儲からないと配当も出ないし、株価も上がりません。また会社がつぶれるとただの紙切れになってしまいます。
一方で債券は借金の証書のようなものだと考えていいと思います。例えば会社が資金を調達するために、10年間で年2%の金利を付けるのでお金を貸してくださいと市場に債券を売り出して、投資家がそれを買います。
10年経つと元本と金利がもらえるようなイメージです。実際にはETFなどでは価格変動などがありますし、会社がつぶれたり、国がデフォルトするとやはり紙切れになりますので元本保証とはいきませんが・・・
債券の発行者は国であったり、地方自治体であったり、企業であったりといろいろです。また金利は発行者の信用度に応じて変わります。
皆さんが金融機関にお務めだとして、お金を人に貸すことを想像してください。信用の高い人にだったら安心して貸せるし返ってくるのも信じられるので、低い金利でも貸してあげると思います。ところが信用度の低い人、例えば無職の人などに貸さなくてはいけないとしたら高い金利を設定したくなりますよね。
債券の市場取引でも同じで信用の高い米国の債券などは比較的低金利ですし、信用の低い新興国の債券は比較的高金利になります。一般の会社が発行する社債は国が発行するものよりは少し高い金利が設定されているのが通常です。
また短期の債券や中期の債券、長期の債券などと、残存期間の差によって金利にも差が出ます。一般的には短期債の金利が低く、長期債の金利が高いです。さらに短期債の価格変動は小さいですが、長期債はそれに比べると価格変動は大きいです。
ここまでで、ざっくりと債券のイメージができたと思います。
それでは商品を見ていきましょう。まず日本国の債券ですが、一般に国債といわれるものです。個人向け国債といって、個人が直接買い入れることができるようになってます。変動10、固定5、固定3の3種類が個人向けに設定されています。基本的に元本保証です。お勧めは変動10になります。ただ現在の低金利政策下では利息は微々たるものです(泣)
通常の投資の資産配分の王道は日本の株式、海外の株式、日本の債券、海外の債券の4分野への投資です。債券は値動きが株式とあまり連動しないことから、どちらかというと株価暴落時のプロテクター的な役割があります。
それを考えると海外株式はあまりその役に適さないという意見もあります。株式市場の暴落時は資金が安全通貨である円に集まり円高傾向になるため、株式だけではなく海外債券の価値も下がってしまうためです。すなわち暴落と為替のダブルパンチを受ける可能性があるということです。
よってインデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんなどはその著書の中で海外債券は不要で債券は日本国債の変動10だけでよいと述べられてます。この考え方はインデックス投資家としては一つの考え方ではないかなと思います。
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一方で皆さんの年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人、(略称:GPIF、通称:くじら)では国内債券(国債のみではなく社債なども含む)を35%、海外債券を15%の比率を基準に保有するというポートフォリオで運用を行っています。膨大な金額を運用する機関のポートフォリオは安全を考えながら資産の拡大に努めているという意味で、こちらを参考にされるのもよいかもしれないですね。
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