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前の記事で債券に関する概要を書きましたので、今回は債券ETFに関して記載したいと思います。
米国のETF市場にはいろいろな債券のETFがあります。楽天証券やSBI証券、マネックス証券などで簡単に購入することができます。
まず総合債券ETFとしてBNDやAGGがあります。米国の各種債券に投資するETFで価格変動がとても少ないという特徴があります。リーマンショックでも$76ーぐらいが$70-ぐらい(8%ぐらい)までしか下落せず、しかも3か月後には値を戻しています。配当利回りも本日時点で2.6%(2019年3月では2.75%ぐらい)ぐらいあります。
株式との相関はあまり高くなく、為替の懸念はありますが、投資の分散性を高めるうえでもとても良い投資商品だと思います。類似の商品でBNDXというものもあり、こちらは米国以外の総合債券ETFとなります。さらなる分散に役立つと思いますが、設定がリーマンショック以降なので暴落時の実力は未知数です。
総合債券ETFの中にもその残存期間の違いによって短期債、中期債、長期債それぞれで構成されたETFも存在します。
そして米国債にも短期や中期、長期、超長期などの分類で構成されたETFがあります。基本的には短期のものほど分配利回りが低く、長期なものほど分配利回りが高いという傾向があります。一方で短期のものほど価格変動が少なく、長期のものほど価格変動が大きいという傾向を持ち合わせています。
一方で国債ではなく社債のほうに目を向けると、米国社債には一般に投資適格債と呼ばれるものや、投資不適格債(ハイイールド債)と呼ばれるものがあります。投資適格債は格付けの高い会社が発行する社債で、信用が高いためリスクが少ないです。その分、分配金利回りも控えめ(米国債よりは高めですが・・・)です。投資不適格債は信用格付けの低い会社の社債の集合体ですので分配金利回りは高いですが、リスクも大きいです。投資不適格債のETFの名前(ティッカーシンボル)がJNK(ジャンク=故障品、ガラクタ)というのは面白いネーミングですよね。
債券投資を株式投資との分散性を高めるために利用するという前提に立つと、債券ETFの株式との連動性が重要になってきます。ベータ値というのですが株式との相関を表す値で、1なら完全に相関していて、0なら相関性なし、-1なら逆相関となります。分散を考えるとベータ値が0に近いものや逆相関であるマイナスのものがお勧めかもしれません。
株と逆相関(ベータマイナス): EDV、VGLT、BLVなど
株と低い相関(低ベータ): VCLT、VCIT、LQD、BND、AGGなど
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