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先ほどの4資産均等などの商品でない限り、投資を続けていくと成績の良かった資産と悪かった資産の間で差が出てきます。そうなると一定の割合で投資をしてきたはずなのに、気がつけば割合が狂っているという状況になります
。これって自分が思ってた投資と変わってしまっているという事ですよね。特に株式と債券のバランスが崩れているというのは、自分で思っているよりリスクを取りすぎている場合や、リスクが少なくなっているという場合が多いです。
例えば株式は価格の上下する幅が大きいので(ボラティリティが大きいといいます)、リスクが高いと感じて、株式5割、債券5割の投資をしていたとします。ところがこの一年間は株価上昇が激しかったため、気が付くと株式6割、債券4割になってましたとしたら、最初の想定よりリスクを取っているという話になりますよね。
同様に新興国に魅力を感じていて、国内2割、先進国3割、新興国5割の配分にしていて、1年後に新興国が3割になってたら、自分がやりたい投資と異なった配分になってしまってますよね。
よって1年に一度くらいこの割合を確認して、割合が大きくなっているものを売って、少なくなっているものを買うという作業をします。これがリバランスと呼ばれるものです。また売るという作業を行わずに、元本を追加して割合が減っているものを追加購入し、リバランスするというやり方もあります。これをノーセルリバランスといいます。
ここでは2つのポイントがあります。ひとつは知らず知らずの間に、想定より大きなリスクを取ってしまう事を防ぐのと、また取るリスクが少なくなって、機会損失が発生することを防ぐという目的です。もう一つは、この作業は利益が出ているものを売って利益を確定し、そのお金で安くなっている商品を追加購入することで、新たに安く仕込むことが出来るという点です。
リスクのコントロールと、利益確定と安値の仕込み・・・きちんとリバランスしましょうね。
有名な米国株式の投資ブロガーで本も出しているバフェット太郎さんという方がいるのですが、この人の投資方法は常にリバランスが自動的にできるというユニークな方法をとられています。
10種類の株式に投資して、毎月一回評価額が最低の銘柄を一定金額買い付けるというもので、安いものを買うということと、リバランスを兼ねたとても賢い方法だと感じています。よって私はこの考え方を自分の投資に少し取り入れています。
もう一つバフェット太郎さんのハンドルネームの元となった米国のカリスマ投資家のバフェット氏は家族向けに9割をS&P500のETF、1割を短期米国債のETFで運用するようにとの話をしてます。これも賢い方法で株式が上がれば株式ETFを売って債券ETFを購入し、株式が下がれば債券ETFを売って株式ETFを購入することになりますので、株が上がれば利食いをして、株が下がれば株を安値で購入するという、こちらもシンプルだけど考えられているなと思いました。
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